仕事を押し付けられて、友達の誘いを断らなかった結果、自分の時間が無くなってしまったぞ。
しかも、やるべきことが多すぎて全部終わらん!みたいな人におすすめな書籍。
今回紹介する本は、グレッグ・マキューン著のエッセンシャル思考。
「不要なことを排除し、最小の時間で成果を最大にする」というテーマについて書かれている。
前回紹介した7つの習慣にも、第3の習慣として「最優先事項を優先する」が取り上げられていたが、それをより具体的に説明しているイメージ。
7つの習慣を読んだ次の本としてもおすすめ。
(前回の7つの習慣の記事はこちら)
ざっくりとした話
大情報時代で選択肢が多すぎる現代、効率化してるはずなのに仕事が増えている気がする。
周りを見ても、色んなことに手を出している人、頼みを断れない人が常に忙しそうにしている。
グレッグ・マキューン氏は、この現代の忙しさを解決するために、エッセンシャル思考を提案している。
多くの人は、目の前に見えることが全部大事に見えてしまい、全てやろうとして忙しくなる。
しかし、エッセンシャル思考では、大事なことは滅多にないことを認識し、目の前に見える全てをやらない。
いわゆるパレートの法則(80:20の法則)のように、大部分の成果が少数の努力により成り立つことを認識し、重要な少数にのみ力を入れる考え方だ。
(誤解が無いように、8割の成果で十分ということではない。最短で8割の成果を出せるように努力するイメージと思われる)
そして、この本の核心的な教えは、「自分に選ぶ能力(自由意志)があることを思い出せ」というものだ。
これは、前回紹介した書籍「7つの習慣」における第1の習慣「主体的になる」と意味的にはほとんど変わらないのだが、やはり自分の意志をしっかりと持つことは大事であることを思い出させてくれる。
自分で優先順位を選択し、他人の言いなりにならない人生を目指そう。
勉強になりそうなことまとめ
この書籍では、ここから重要な少数を選択し、無駄な大部分を捨てる具体的な方法を教えてくれる。
良く寝る、自分の時間を取る、仕事の見積もりは長めに、みたいな比較的単純な話もあるが、ここでは個人的に重要だったものについて考える。
本質目標を定義する
本質目標とは、刺激的かつ具体的な目標であり、何を目指すのかを明確にしたもの。
本質目標に合っているか否かで選択することで、重要な少数を抜き出すことが可能になる。
本質目標の例としては、ジョン・F・ケネディ氏がアポロ計画の時に発言した「60年代が終わるまでに人間を月に着陸させ安全に地球に帰還させる」とかだろうか。
これにより、ただ単に宇宙開発するよりも、やるべきことが明確になる。
日常レベルで言うと、「経済学の知識を身につけるため、大学で毎年8単位の専門科目で最高評価を取る」とかだろうか。
こちらも、ただ単に大学に通い、適当に楽な授業をたくさん受講するよりもよさそうだ。
これにより、最高評価を取るために、「講義の前日の午後3時から5時は予習に使うため、友人との遊びや他の講義を入れない」といった明確な選択基準を作ることができそうだ。
また、書籍内では、企業理念やビジョンと呼ばれるものは、刺激的だが抽象的な目標であり、本質目標とは区別している。
例えば、SONYのPurpose「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」とかは、内容は素晴らしいが抽象的であり、Purposeだけでやるべきことが明確にならないので、本質目標とは言えないらしい。
一応、エムスリー社のように企業理念が本質目標に近いものも存在する。「インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を1人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らすこと」
個人的には、抽象的な理念やビジョンを、実現するための具体的な小さな本質目標に分解し、今達成すべき目標に合わせて選択するのが重要だと解釈した。
厳しい判断基準
明確な本質目標を決めたら、次はそれに向けてやるべきことを実際に選択していく。
この際重要なのが、「絶対やりたいもの以外はやらない」という考え方。
中途半端にやりたいこと、それっぽいチャンスが来てとりあえず始める、みたいな理由で選択してはいけないということ。(思い当たる節が多すぎる)
エッセンシャル思考の考え方では、絶対にやりたいこと、やるべきこと以外をやらないことを選択しているため、仕事量が大幅に減る。
まあ実際、最初に絶対やりたいと思っていても、実際やってみると思ったよりも違うことや、最初は微妙だったが後から見ると重要だと思えることもあるので、これが絶対という訳ではないだろう。
とりあえず、自分がやりたくないことは必ず断る、違うと思ったら早めに損切りする、あたりの意識をもって仕事を減らしていくのが良さそう。
本当の問題を見極める
解決すべき問題が決まったら、その問題を効率的に解決しよう。
その時に重要なのが、目に見える表面的な問題に対処するのではなく、本質的な原因を見極めること。
例えば、毎日朝起きるのに苦戦する問題があったとする。
この問題の表面的な対策として、アラームを数分置きに設定する人もいると思うが、その中には、二度寝を何度も繰り返して、結局朝起きるのに苦労している人も多いだろう。
重要なのは、なんで自分が朝起きるのに苦戦しているのか、本当の問題を把握すること。
例えば、部屋が寒くて布団から出れないのが原因の場合、アラームで起きても布団から出られないので、アラームを複数回セットする意味がない。
この場合は、自分が起きる前に暖房で部屋を暖めるのが真の解決策になる。
また、布団でスマホを触ってしまい、布団から出られない場合もあるだろう。
この場合は、寝る前に布団から届かない範囲にスマホを置くのが解決策になる。
こんな感じに、問題が発生する本質的な原因を分析して、その原因を解決するのが重要だろう。
本の感想とか、まとめ
「重要な少数を選択して実行する」というメッセージと、それを実現するための具体的な行動がしっかりと書かれていて、筆者の主張が非常に分かりやすかった。
また、行間が広い、見出しが大きく分かりやすい、定期的に黒背景のページでキーメッセージを伝えてくるなど、書籍のデザインとしても工夫されている印象。
普段あまり本を読まない人でも、読みやすくておすすめ。
また、この書籍を読んだ後に、7つの習慣の「最優先事項を優先する」「刃を研ぐ」を読むと新しく学べることもありそう。
本の内容としても、明確におかしいこととかは書いてないと思う。
実際に本に書いてあることを実践して、自分に合うかどうか確かめるまでが読書なので、本の内容を実践してみて自分に合う形を模索していきたい。
とりあえず、あまり重要ではない依頼を断るところから始めてみようかな。


